02.27
部屋とビーコンと私 ~O2Oを妨げるのは誰だ!?ビーコンの信号強度についての検証
部屋とビーコンと私 ~O2Oを妨げるのは誰だ!?ビーコンの信号強度についての検証
![](https://o2o-marketinglab.jp/wp-content/uploads/2015/06/122298750555_20.png)
こんにちは。O2O販促ラボ・淳です。普段はエンジニアをしていたりします。
ネタ的なタイトルですが、まとめると 「筆者がいろんな部屋、場所でビーコンの電波を測ってみた」という話です。
似たような実験をされている方もいらっしゃったので、記事末尾にリンクを記載しました。
ビーコンとかBLEとかの話
近年O2O界隈で使われはじめた「ビーコン」は、 BLE(Bluetooth® Low Energy)という通信規格を使って、 電波の送信・受信を行っています。 電波なので場所や状況によって届きやすかったり届きにくかったりします。携帯電話をイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
にわか知識の筆者の説明はここまでとし、wikipedia先生のお知恵を拝借します。
Bluetooth(ブルートゥース、ブルーツース)は、デジタル機器用の近距離無線通信規格の1つである。
ふむふむ。
2.4GHz帯を使用してPC(主にノートパソコン)等のマウス、キーボードをはじめ、携帯電話、PHS、スマートフォン、PDAでの文字情報や音声情報といった比較的低速度のデジタル情報の無線通信を行う用途に採用されている。
ほう。なるほど。
Bluetoothと2.4GHz帯の無線LANは周波数帯を共用する。そのため干渉が起こり、Bluetooth使用時に無線LANの速度が著しく低下するという問題が起こることもある。
はい。つまり「干渉しますよ」ということですね。 他には電子レンジもこの「2.4GHz帯」です。
O2O集客のためにビーコンを設置する飲食店さんや美容院さんとかのお店には電子レンジとか、干渉するものが沢山あると思うので、設置場所によってはちゃんと反応しないなんてことも起きてしまうかもしれないわけですね。
ということで、色々な場所でビーコンが発する電波の信号強度を測ってみようと思います。
検証方法
今回はMyBeaconPro BM004が発信した電波を、 Macbook Airでnode-bleaconを使って計測しました。
※1 MeasuredPowerは”-63dBm”
※2 結果の「rssi(受信信号強度)」や「accuracy(精度)」は、 10秒間の間にMacで受信できた複数のAdvertisingPacketの平均を算出
測ってみる
接触時
Macの上に置いて測ってみます。
![](https://o2o-marketinglab.jp/wp-content/uploads/2015/02/112204436745_1.jpg)
距離1m
1mくらい離してみます。
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距離10m
今度は10m。写真では分かりにくいかもしれませんが、 部屋の隅っこにビーコンがあります。
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隅っこのビーコン。
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非常階段 1階下
非常階段の踊り場に置いて、1階分下りて測ってみます。 弊社が入っているビルの非常階段は屋内で、 材質はおそらくコンクリートです。
![](https://o2o-marketinglab.jp/wp-content/uploads/2015/02/112204436745_5.jpg)
非常階段 2階下
もう1階分下りてみます。
給湯室
次、レンジの影響を調べるため給湯室に。 ひとまずレンジの上に置いて、目の前で測ってみます。
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給湯室 電子レンジをON
電子レンジをONにしてみます。 (空焚きして壊すと怒られるので、紙コップに 水を入れて温めます。)
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給湯室 電子レンジにIN
せっかくなので電子レンジの中にビーコンを入れて、 扉を閉めて測ってみましょう。
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結果まとめ
![](https://o2o-marketinglab.jp/wp-content/uploads/2015/02/112204436745_9.png)
※rssi:信号受信強度
はじめに、今回の結果は弊社オフィス内で簡易的に行った 計測によるものであり、統計的観点や物理学的視点に欠ける部分が多々あることをお許しください。
ざっくりいうと、rssiの数値が小さいほど信号受信強度は弱いということになるので、今回の検証では非常階段一階下が-90.1dBmで一番弱く、接触時が-56.4dBmで一番強かったことになります。
当然のことながら、ビーコンから離れることで信号強度や精度は落ちる傾向がありましたが、どちらかというと距離よりも、周囲の構造による影響のほうが大きいのかもしれません。
ちなみに電子レンジによる影響ですが、今回はそこまで大きな干渉は 確認できませんでした。
すでにビーコンを設置しているけど反応が良くないと思われる場合や、これから設置する際は、なるべくこういった干渉の要因となりそうな場所を避けた場所に設置してみると、良いかもしれません。
ということでまとめると、ビーコンの信号強度は周囲の環境に大きく左右されます。 また、電波は発信する側だけでなく受信する側の環境にも 影響を受けるため、僕たちエンジニアは実際の利用シーンを具体的にイメージした上でビーコンの設置・動作確認を行う必要がありそうです。
ビーコンを使ったO2O販促サービスを導入するときの参考になればうれしいです。
*参考
· Bluetooth
· [iBeacon]外にある色々なものに埋めるとBeaconの電波がどうなるのか試してみた
· [iBeacon]色々なカバーをつけるとBeaconの電波がどうなるのか試してみた
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