O2O販促への活用に期待!国土交通省の3次元統合ナビゲーションアプリ「渋谷歩行者ナビ」で渋谷をナビゲートされてきた
こんにちは。O2O販促ラボの橋本です。
国土交通省が一般向けに配信しているナビゲーションアプリ「渋谷歩行者ナビ」を体験するため、渋谷をナビゲートされてきましたのでレポートします。
「渋谷歩行者ナビ」とは、国土交通省が、渋谷駅周辺でのスマートフォンによる歩行者の経路案内の社会実験として開発し、平成27年3月より一般向けに配信しているナビゲーションアプリで、渋谷駅周辺や地下街の屋内外をまたぎ、目的地までナビゲートするものとして訪日外国人やバリアフリー対象者(ベビーカー利用者、車椅子利用者、高齢者等のバリアフリーの対象者全般)による利用を期待されています。
「渋谷歩行者ナビ」をインストールしてみる
「渋谷歩行者ナビ」は、iOSアプリ、Androidアプリに対応しています。
私はiPhoneユーザーなのでApp Storeで「渋谷歩行者ナビ」をインストール。
(以下、iOSアプリでの使い方の説明になります。)
アプリを起動するとポップアップで位置情報とBluetoothの設定ONを促されますので、それぞれ設定ON。
アプリトップページには「ここどこ?」、「現在地」、「災害時モード」、「設定」のメニューがあります。
「ここどこ?」は音声ナビゲーションですので、「設定」で言語を英語に切り替えておけば、日本語が話せない訪日外国人も音声を利用して、安心して目的地に向かうことができますね。
「災害時モード」は、防災図や防災行政無線等の災害時向けの情報を提供する機能です。
万が一の災害時に活用できるので、アプリに入っていれば安心ですね。
「現在地」画面の右上には「目的地選択」というボタンがあり、タップすると目的地の候補が表示されます。
今回は、GMOコマースのある五島育英会ビル下から、マークシティイベント広場を目指して、「マークシティイベント広場前」を選択してみます。
目的地をタップすると、「通常ルート」と「らくらくルート」の選択画面が表示されます。
「らくらくルート」はエスカレーターやエレベーターを用いたルートが優先的に表示されるため、バリアフリー対象者はスムーズに目的地に向かうことができ、とても便利です。
ナビゲーションは2Dの経路案内に加え、昨今話題のAR技術を用いた3Dの経路案内も利用できます。
AR技術はカーナビにも採用されていますが、2Dの経路案内より視覚的に認識しやすいかもしれません。
▼MAP切り替え
▼AR切り替え
「2Dを3次元的に統合したナビゲーション」を体験してみる
「渋谷歩行者ナビ」のナビゲーションは一般的なものと異なります。
その特長は、施設管理図面を3次元的に統合し、2Dの地図を作成して経路案内に利用していることです。
つまり、各階層の位置関係の正しさを保持しているため、ナビゲーションの精度が向上するというものです。
引用 : 国土交通省の平成27年3月「記者発表資料」
ナビゲーションの精度を確認すべく「渋谷歩行者ナビ」のナビゲートに従って歩きました。
しかし、現在地があちこちにブレてしまい、前に行くのか後ろに戻るのか、上にあがるのか下にさがるのか、どれだけ進むのかがまったく分からなくなりました・・
社会実験として開発されたアプリですので、一般利用は時期尚早なのかもしれません。
▼距離が・・・
▼方角が・・・
▼これは、どっちだろう・・・
結局、目的地を渋谷のシンボルである忠犬ハチ公に変更することにし、「ハチ公前」を改めて選択。
「渋谷歩行者ナビ」のナビゲートを利用するまでもない道のりですが、マークシティを抜けてなんとか忠犬ハチ公にたどり着きました。
「渋谷歩行者ナビ」はO2O販促で大活躍!?
対象ユーザーとなる訪日外国人やバリアフリー対象者向けに用意された「ここどこ?」や「らくらくルート」の機能は、ナビゲーションアプリとして大きな特長です。
また、各階層の位置関係の正しさを保持しているという3次元統合ナビゲーションは、精度が改善されたら「縦移動」、つまり商業ビル内などでの階層をまたいだナビゲーションが可能になります。
現時点ではO2O販促に係る機能はありませんが、もし「渋谷歩行者ナビ」に、訪日外国人やバリアフリー対象者に合った店舗情報を提供する機能を設けたら、O2O販促ツールとして大活躍するのではないでしょうか?
英語の接客やメニューを提供している飲食系店舗、ベビーカーのまま乗り入れても不自由なく利用できる広々とした美容系店舗、お子さん向けの商品・サービスが充実している小売店舗、多くの店舗がテナントとして入っている商業ビルなど、「渋谷歩行者ナビ」が活躍するシーンは多そうです。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催時には、多くの国から外国人観光客が訪れると予想されますので、それに向けて機能の更なる拡充も期待できます。
引き続き動向をウォッチしていこうと思います。
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