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【3分でわかる用語解説】「O2O(オーツーオー、オンライントゥオフライン)」とは?最新事例とサービスまとめ付で今の動向まるわかり!
こんにちは。O2O販促ラボ・鈴木です。
今回のブログでは、ブログのテーマでもある「O2O(オーツーオー、オンライントゥオフライン)」について、最新の動向とあわせて解説したいと思います。
「O2O(オーツーオー、オンライントゥオフライン)」とは、なんのことかわかりますか?
近年多くの人の耳に触れる機会が増えた「O2O(オーツーオー、オンライントゥオフライン)」という言葉。この言葉が表すマーケティング手法についてご存知でしょうか。
実は多くの方の生活に様々な形で関わり、知らず知らずのうちに利用している方も多いはずです。
「O2O」と表記されることが多い「O2O(オーツーオー、オンライントゥオフライン)」は、インターネット上のサービスなどを使って(Online)、実店舗へ(to Offline)お客様を呼び込む仕組みやサービス、マーケティング活動のことを指します。
近年のO2O市場の拡大は、国内でも普及率60%を越えるといわれています。この背景には、スマートフォンの普及により、ユーザーが時間や場所を問わず、インターネットに接続する機会が圧倒的に増加したことと関連があると目されています。
スマートフォンに搭載されている、GPSや位置情報取得技術を利用して多くのO2Oサービスが展開されているため、その普及率の上昇がO2Oの効果につながると考えられているためです。
【日本国内におけるスマートフォンの普及率推移(MM総研予想)】
2009年:3.0% → 2015年:54.0% → 2019年:70.9%(予想)
O2Oの市場規模も年々拡大を続け、1年後の2017年には、その市場規模は50兆円に達することが予想されています。
引用:NRI「O2O(Online to Offline)市場とO2Oソリューション
実例で理解する!「O2O(オーツーオー)」とは?
ではここで、私たちの身近なところに存在する、O2Oによるマーケティング活動やサービス、ツールの事例を見ていきたいと思います。
具体的にO2O販促には下記のような手法があるといわれています。
1)オンラインクーポン型
引用 : 江ノ電なび
アプリやWEBサイトでオトクなクーポンを提供し実店舗への来店を促します。
位置情報を活用して近隣店舗情報をプッシュ通知するなど、技術向上による効果の高い販促ツールへと進化しています。
<事例>
・江ノ電 導入『江ノ電なび』
・あみプレミアムアウトレット 導入『プレミアム・アウトレット ショッピングナビ』
・田町グランパーク 導入『田町グランパークアプリ』
2)来店ポイント・チェックイン型
引用:GMOチェックイン
来店客に自動でポイントなどの特典を付与するアプリやサービスです。来店検知にBeacon(ビーコン)・Wi-Fi(ワイファイ)・GPS(ジーピーエス)など各社様々な技術を採用し、検知精度向上による費用対効果の改善などが注目されています。
<事例>
・くいもの屋わん 導入『GMOチェックイン』
・吉野家 導入『tamecco』
・リラクゼーションサロン・オリーブスパ 導入『Zeetleカードサービス』
・ドン・キホーテ 導入『Gotcha!mall(ガッチャモール)』
・アトレ 導入『ショッぷらっと』
3)ゲーム・ゲーミフィケーション型
ゲームを楽しむユーザーの位置情報を活用した来店促進手法です。ゲーミフィケーションは「日常生活の様々な要素をゲームの形にする」というゲーム化から派生した活動で、ゲームデザインの技術や構造を利用して販促活動することを指しています。
<事例>
・ローソン 導入『Ingress』
・TSUTAYA 導入『にゃんこプレジデンッ!』
・トヨタレンタカー 導入『ケータイ国盗り合戦』
4)オムニチャネル型
引用:ISETANナビ
これまでそれぞれ独立して販売していたネットと実店舗の販売チャネルの垣根を取り払い、連携させることで、オンラインでもオフラインでもあらゆる場所で買い物客へアプローチしていく戦略です。
<事例>
・伊勢丹新宿店 導入『ISETANナビ』
・アーバンリサーチ 導入『店舗お取り置きサービス』
・アーバンリサーチ 導入『Virtusize(バーチャサイズ)』
5)ソーシャルギフト型
SNSのユーザー同士がクーポンや特典などを贈りあうSNSを介したギフトサービスで来店促進します。SNSでのクチコミの広がりを活用することもO2Oの重要なポイントです。
お客様がいる場所×趣向を把握し的確にアプローチする!2016年以降は「ロケーション・インテリジェンス」がO2O販促を加速させる!?
O2O販促のサービスやツールが充実しつつある今、今後の市場では更なる精度向上が期待されています。
野村総合研究所の予測によると、2016~2017年はロケーション・インテリジェンスの実現に向けて「ビックデータ×位置情報」を活用し、個々のお客様に適したO2Oサービスの提供が進むといわれています。
※参考記事:位置情報とO2Oの関係って?
「Location Business Japan 2015」での各社発表レポートからもわかるように、位置情報測位の精度がさらに磨かれ、地下鉄や屋内などのGPSが利用できない場所での特定や、センチ単位の移動の正確な測位に向けた技術開発も進んでいます。
すでに、ユーザーの位置情報をもとに周辺の店舗や施設へ集客したり、特定の商業施設や店舗でのユーザーの行動状況に基づいたマーケティング活動など、位置情報を利用したO2O販促につながる機能も多くのところで取り入れられています。
<事例>
・Google、GPSを活用して検索結果に店舗の混雑状況を表示
・トリップアドバイザーアプリで旅先の行動を自動記録
・国土交通省3次元統合ナビで歩行者ナビゲージョンを実験
ユーザーの位置情報や行動情報をより正確に捉えることができるようになると、ユーザーそれぞれの消費傾向や行動範囲などに合わせた行動予想をもとに販促情報を発信できるため、消費者ニーズを捉えた効果的なO2O販促の実施が可能になるでしょう。
また、これまで効果検証が難しいとされていたO2Oですが、WEB広告閲覧者の位置情報を活用して「来店コンバージョン」を測定し、広告効果検証を可能にするサービスをGoogleが発表したことも注目を集めています。
店舗販促を検討する企業や事業者にとって、O2O関連市場の今後の伸びや展開は、無駄のない販促を可能にするかも知れません。
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